フィラリア症を疑え!飼い主さんがチェックすべき「3つの症状」
国の法律があるから狂犬病のワクチン注射は毎年行っているけど、フィラリア予防まで手が回らない。
うちのワンちゃんは混合ワクチンを打ってるから、病気にはならない。
フィラリア症なんてめったにかからないでしょう?と高をくくっている飼い主さんは少なくありません。
フィラリア予防の費用は動物病院で処方してもらうと決して安くはありません。
費用の面を考えるとどうしても後回しになってしまいます。
しかし蚊が多く出回るこの時期になってくると、「うちのワンちゃんは大丈夫かしら?」と心配になってきますよね。
フィラリア症は症状が進むと大切なワンちゃんの命が失われる危険な病気です。
しかしフィラリア症の症状は最初はあまり目立たないため、飼い主さんがなかなか気づいてあげられない厄介な病気のひとつでもあります。
フィラリア症の初期症状にワンちゃんが運動や散歩を嫌うというものがあります。
しかしこれはフィラリア症だけに限らず、他の体調不良時にも見られる現象でもありますし、夏の暑い日などコンクリートが熱している時などは当然散歩を嫌がります。
またフィラリア症の症状としては食欲が無くなるということもありますが、ただの夏バテということもあるのでこれだけでフィラリア症を疑うのは判断がとても難しいです。
そこで、フィラリア症予防対策を特に行っていないワンちゃんがフィラリア症になったかも?という3つの症状を注目してください。
このうちの一つでも当てはまったらフィラリア症の疑いがあるので、すぐに動物病院で検査することをおススメします。
咳をする
咳の症状はフィラリアが寄生し、成虫に成長した後に現れる一つの症状です。初期症状だと平常時は症状を示しませんが、時々軽い咳をするようになります。
もちろん咳の症状はフィラリア症だけではありません。咳の症状の主なものとしては犬アデノウイルスによって引き起こされるウィルス感染症があります。
これは「犬の風邪」と呼ばれるウィルス性の疾患ですが、ほとんどのワンちゃんは混合ワクチンを接種していると思われているので、犬アデノウイルスや犬ジステンパーに代表される感染症はほとんど予防できているはずです。
よってフィラリア症予防を行っていない(混合ワクチンは接種している)ワンちゃんが咳を頻繁にするようになったら、フィラリア症を疑うべきです。
腹水(お腹が膨らんできた)
フィラリア症の症状が進むと、ワンちゃんのお腹に水が溜まるようになります。見かけとしてはお腹が膨らんでくるようになります。
あれ?最近うちのワンちゃん、ちょっと太ってきた?と感じたらフィラリア症のサインかもしれません。食事量も変わらないのに(むしろ食欲が落ちているのに)、お腹が出てきたらフィラリア症をまず疑いましょう。
この症状に加えて元気がなくなっていたり、運動や散歩を嫌がるようになったらフィラリア症への赤信号だと肝に銘じてください。
血尿(赤みを帯びた尿をする)
フィラリアの成虫が肺や心臓に寄生すると様々な症状が現れます。ほとんどは慢性経過をたどり、徐々に病気の症状が現れますが、その一つが血尿です。
ワンちゃんの尿が赤みを帯びてきたら要注意。これは毎日の散歩などでワンちゃんの体調をチェックしていれば気づきやすい症状といえます。
血尿はフィラリア症以外にも高齢のワンちゃんや細菌性の膀胱炎の場合もありますが、上記の咳や腹水などの症状と合わせて発症することも多いのでフィラリア症を疑う症状のひとつになります。
フィラリア症にかかったら?ワンちゃんは治るの?
フィラリア症の診断には検査が必要
上記3つの症状に当てはまったら、すぐにでも動物病院で診てもらいましょう。
フィラリア症がどうかは検査が必要です。
犬フィラリア症の感染の診断は主に血中のミクロフィラリアの有無と成虫抗原を検出する免疫学的検査をする方法で行われます。
検査費用は動物病院によって異なりますが、目安としては1000円~3000円程度になると思われます。
残念ながら感染が認められた場合には、心電図やレントゲン、超音波検査などで、成虫の寄生状況や各臓器の損傷などを詳しく調べて治療に当たることになります。
フィラリア症の治療法について
フィラリア症は心臓や肺に寄生している成虫が発症の原因となるため、成虫の駆除が主な治療になりますが、犬の年齢や状態、寄生状況によって処置が変わってきます。
いずれにしても危険や負担が伴います。
■手術による成虫の摘出
外科手術で成虫を摘出する治療です。長い金属の鉗子を挿入して、肺動脈に寄生している成虫釣り出します。
緊急処置になりますが、麻酔のリスクや手術の難しさを伴うためすべての犬に適応されるわけではありません。
体力があり手術に耐えられると獣医者が判断した場合のみ行われる治療です。
■薬剤による駆除
薬剤で成虫を駆除する方法です。しかし死滅したフィラリアが肺に詰まって状態が悪化するリスクがあります。
また投薬前の肺動脈の状態によっては、重度の循環不全に陥ってワンちゃんが死亡することがあるので投薬には慎重な判断が必要となる治療です。
■対処療法
外科手術や薬剤による駆除に耐えられないと判断された場合には、積極的にフィラリアに対しては何も行わず、咳を抑えたり溜まった腹水を除去するなどの対処療法を行います。
対処療法が功を奏して長期的にワンちゃんが生存することもありますが、急激に症状が悪化して市に至ることもあります。
心臓や血管に負担を掛けないように安静に過ごすことが強いられ、高品質の栄養価の高いバランスの取れた食事を与えることになります。
フィラリア症は予防が愛犬を守る最大の対策
フィラリア予防は飼い主の義務
虫歯は一度なってしまったら、虫歯に侵された歯を削るか抜くしかありません。もとに戻ることはありません。故に毎日のハミガキ(予防)がとても大切です。
犬フィラリア症に感染すると様々な障害が現れ、ワンちゃんの命が脅かされる上に、完治することは難しい病気です。
たとえフィラリア症を治療できたとしても重い後遺症を抱えてしまう場合もあります。
愛するワンちゃんをフィラリア症から守るためには、犬フィラリアを寄生させないこと。
そしてそれは「予防」しかありません。
また予防すれは100%フィラリア症からワンちゃんを守ることが可能です。
予防には、蚊の防除と投薬があります。
しかし蚊を環境から全排除したり、絶対に刺されないようにしたりすることは現実的には不可能です。
なので毎年、必ず定期的に予防薬を投薬することが確実なフィラリア症の予防法になるのです。
そしてワンちゃん自身は自分で予防することはできません。
愛するワンちゃんをフィラリアから守ることが出来るのは飼い主であるあなただけなのです!
もはや私達飼い主にとって、愛犬のフィラリア予防はもはや義務であると肝に銘じましょう。
フィラリア予防をリーズナブルに行うために
ワンちゃんを飼うときに私達は様々な「義務」が生じることになります。
「狂犬病予防法」という国の定めた法律によって、お住いの自治体への登録や毎年1回の狂犬病予防注射(ワクチン)の接種などがそれに当たります。
また記事の冒頭に書いた混合ワクチンの接種などもワンちゃんを守るための義務と言ってもいいでしょう。
そして今日からはフィラリア症予防も私達飼い主の「義務」と考えるようにしましょう。
もちろん、フィラリア症予防はそれなりに費用が発生します。
動物病院に掛かるとなると、その費用は安価ではありません。
ペットに掛けられる費用や多頭飼いなどをしている飼い主さんによって事情は様々だと思いますが、ワンちゃんの命と天秤に計ればフィラリア症予防をしないという選択肢は無いと思います。
是非、愛犬は家族の一員であなただけが愛犬の健康を守れる存在であるとうことをもう一度肝に銘じてください。
そのためにペットくすりWEBが皆さんに経済的に負担にならない方法で、愛犬の健康を守る情報をお届けします。
フィラリア予防薬は皆さんが考えている以上にお安く入手できる方法があるのです。
もちろんフィラリア症予防薬を投与する前に、動物病院で検査をしなければならないなどの最低限の費用は掛かります。
それをした上で、動物病院から処方されるお薬と同じもの、または同等の効果・効能を要するお薬を安価に入手する方法をこのペットくすりWEBではお教えしています。
是非これまでの記事を読んで頂き、リーズナブルに愛犬を守るためのお薬を入手してみてください。
これからはセルフケアでフィラリアからワンちゃんを守りましょう!
まとめ
- フィラリア症は初期症状が目立たないため気づきにくい厄介な病気であるが、飼い主さんがケアしながら早期発見・対応をすることによってフィラリア症から愛犬の命を守ろう
- フィラリア症は「咳」「腹水」「血尿」のサインをみつけたら要注意なので、すぐに動物病院で検査をしよう
- 愛犬がフィラリア症になったら治療法はあるが、後遺症が残るなど完治することは難しい場合が多いので、フィラリア症に感染しないために事前の予防がとても重要
- 飼い主にとって、愛犬のフィラリア予防は義務であると肝に銘じよう
- フィラリア予防をリーズナブルに行うために、ペットくすりWEBでの情報を駆使してセルフケアで病気の予防をしよう
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