フィラリア予防薬の通年投与がおススメの5つの理由を教えます!

フィラリア予防薬の通年投与がおススメの5つの理由

近年、温暖化の影響や住宅環境の向上により蚊の活動期間が伸びています。
フィラリア予防薬の通年投与は蚊の活動が活発な時期はもちろん、一年を通じてしっかりと確実に予防する方法です。
また、それ以外にも多くのメリットがあることを理解し、愛犬のために通年投与を始めませんか。

フィラリア予防薬の通年投与とは

フィラリア予防薬の通年投与とは

フィラリアを伝染するアカイエ蚊は成虫で越冬し屋内を好むため、、環境が整えば冬でも繁殖し年中無休で活動します。

また、秋冬に生き残っている蚊はフィラリア原虫キャリアの確率が高くなっています。

温帯地域でのフィラリアの予防は一年中行うべきだと以前から言われてきましたが、最近では通年予防は予防効果をより完璧にすることだけでなく、さまざまな副産物的効果があり、蚊が活動していないときでも与えるメリットが注目されています。

すでに海外ではハートガードプラス(日本ではカルドメック)には12粒12ヶ月分や、一回注射すれば12ヶ月の間予防できるプロハートSR12が販売されており、通年投与が当たり前になりつつあります。

通年投与すると12ヶ月分の予防薬が必要になるため、従来の6ヶ月投与の2倍の費用がかかります。

ただし、海外から通販・個人輸入で直接購入すれば、国内の動物病院で処方薬を購入した場合の6ヶ月分の費用で一年分を購入してもおつりが出ます。

海外で通年投与が普及している理由のひとつとしては、フィラリア予防薬の価格が安いので年間投与が負担にならないということが挙げられます。

フィラリア予防薬の通年投与がおススメの5つの理由

フィラリア予防薬の通年投与がおススメの5つの理由

リーチバック効果

1.リーチバック効果

リーチバック効果とは、投薬の遅れを取り戻す効果のことです。

もし、飲み忘れてしまって感染の心配がある場合は、少し長い期間イベルメクチン(ハートガードプラスなどの主成分)を飲むことによって感染の対策をとることができます。

これまでは、フィラリア予防薬が駆除できるのは、フィラリア幼虫が胸や腹の筋肉の中で成長をする感染50日後までであって、それ以後の未成熟成虫は駆除できないとされてきました。

しかし、最近の報告では、イベルメクチンを蚊の季節が終わったあとも投与を中止せず、そのまま投与し続けると、この未成熟幼虫も駆除できることが分かってきました。

フィラリアが成虫として肺動脈に棲みつくまでには未成熟成虫になってからでも2~3ヶ月かかるとされていますから、継続的に与えていれば、万一飼い主さんがシーズン中の予防薬投与を1~2回忘れたりして生き残った幼虫がいたとしても成虫になるのを防ぐことができます。

イベルメクチンの通年投与は犬の体に負担をかけることはありません。

フィラリア予防の投与量であれば1~2日でそのほとんどが排出されてしまいます。

フィラリア成虫の余命短縮

2.フィラリア成虫の余命短縮

フィラリア予防を実施しているので成虫はいないと思っていても、フィラリア成虫が少数生きているのは意外とあったりします。

これは、毎月一回必要な時期にきちんとフィラリア予防薬を投与することを長期間続けることが意外と難しいのです。

場合によっては飼い主自身が投与自体を忘れることもあるでしょう。

また、動物病院で行う投与前の検査において、少数寄生の場合は検出できないこケースもあります。

フィラリアの病状は分かりにくく、そのまま放置することもありがちで、結果としてフィラリア成虫が生息するのです。

一般にフィラリア成虫は5〜7年の寿命があると言われていますが、イベルメクチンを月1回投与すると寿命が2年程度短くなります。

よって、フィラリア予防楽を通年投与することによって、万が一フィラリア成虫がいたとしてもその生息期間が短くなるのです。

フィラリア成虫の不妊化

3.フィラリア成虫の不妊化

フィラリア予防楽を通年投与することによって、フィラリア成虫が産む幼虫もいなくなります。

フィラリア成虫が幼虫(ミクロフィラリア)を生成しない理由は明確ではありませんが、イベルメクチンを投与すると、フィラリア成虫が不妊になることが知られています。

ミクロフィラリアそのものは犬の健康を害するものではありませんが、ミクロフィラリアのいる犬は蚊に吸血されることによって他の犬達への感染源になります。

ペットの飼い主は、犬をフィラリアの蔓延の感染源にすることは絶対に避けてください。

腸管寄生虫の予防と駆除

4.腸管寄生虫の予防と駆除

多くのフィラリア予防薬には腸管寄生虫駆除成分が含まれています。

腸管寄生虫の感染には特に季節性がなく、一年中同じ感染リスクがあります。

フィラリア予防薬を通年投与していれば、副産物的に腸管寄生虫の予防もできることになります。

予防薬投与前の検査の不要化

5.予防薬投与前の検査の不要化

毎年蚊の活動が始まる時期になると、犬の飼い主はかかりつけの動物病院からフィラリア予防のダイレクトメールを受け取ります。

そして、あなたが処方薬を購入前に投与前検査が行われます。 もちろん有料で薬代に加算されます。

動物病院は、あなたが前年に薬を愛犬に投与していたとしても、予防が完全ではないかもしれないので検査が必要であると説明するでしょう。

これらの毎年の検査は飼い主にとっては、経済的な負担となってのしかかってきます。

しかし、これらの問題はフィラリア予防薬の通年投与によって一気に解決することになります。

また、さまざまな理由で愛犬を病院まで連れて行くことが出来ない飼い主さんが、海外から直接購入するときは年間投与を原則にすることを強くおススメします。

犬は自分でフィラリア感染を防ぐことはできません。

愛犬をフィラリアから保護する唯一の方法は、飼い主さんが確実に予防をしてあげるしかありませんが、フィラリア予防薬の通年投与がおそらくそのための最良の方法です。

一年通してのイベルメクチンの投与は、無症状で軽度に感染した犬をゆっくり駆除するのに効果的です。

また、それ以上に上記のリーチバック効果により、投与忘れががあったとしても、成虫の定着を防げるのですから、あなたが確実に愛犬のためにすべき予防策です。

飼い主の不注意によりフィラリア成虫が犬に生息し、ミクロフィラリアが増殖した場合、あなたの犬は他の犬への感染源となる可能性があります。

これこそ愛犬家の悪夢で、決して起こしてはいけないことです。

フィラリア予防薬の通年投与の注意点

フィラリア予防薬の通年投与の注意点

フィラリア予防薬の通年投与で上記のような効果が期待できる成分はイベルメクチン(ハートガードプラスなどの主成分)だけです。

ミルベマイシンには効果がなく、モキシデクチン、セラメクチンの効果は実証の報告は現時点ではありません。

イベルメクチンのフィラリア成虫の駆虫には24ヶ月かかるとされています。

ただし、投与開始後から徐々に死滅して数が減るのではなく、18ヶ月目あたりから死滅数が増えていきます。

そのため、投与開始後18ヶ月間は成虫の及ぼす害が継続し、症状が進行するだけでなく心臓や肺の動脈硬化や他臓器への悪影響が後遺症として残ります。

よって、多数の成虫がいる場合や既に重い症状が見られる場合には、成虫駆除薬(イミトサイド)の使用を優先する場合があります。

また、イベルメクチンの投与間隔を短くしたり、投与量を増やしたりしても、フィラリア成虫の死滅率が上がることはありません。

通年投与のおすすめフィラリア予防薬

ストロングハートプラス・チュアブル

以上を鑑みてペットくすりWEBでは通年投与をする場合、おすすめフィラリア予防薬はストロングハートプラス・チュアブルです。

ストロングハートプラスはフィラリア症予防薬では世界トップブランドであるハートガードプラス(カルドメック)のジェネリック医薬品になっています。

日本の動物病院でもハートガードプラス(カルドメック)は最も多く処方されている医薬品なので、この名前を聞いたことがある飼い主さんも多いと思います。

もちろん、ストロングハートプラス・チュアブルの有効成分はイベルメクチンなので、通年投与にはもってこいのフィラリア予防薬となっています。

その他のおススメの理由や、お得に購入する方法は別の記事で紹介していますので、そちらを参照していただければと思います。

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まとめ

  • フィラリア症予防薬の通年予防は予防効果をより完璧にすることだけでなく、 さまざまな副産物的効果があり、蚊が活動していないときでも与えるメリットが注目されています。
  • フィラリア予防薬の通年投与の5つのメリットはリーチバック効果、フィラリア成虫の余命短縮、フィラリア成虫の不妊化、腸管寄生虫の予防と駆除、予防薬投与前の検査の不要化である。
  • フィラリア予防薬の通年投与で上記のような効果が期待できる成分はイベルメクチンだけです。
  • ペットくすりWEBの通年投与のおすすめフィラリア予防薬はストロングハートプラス・チュアブルです。
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