これまでペットくすりWEBではフィラリア症やノミマダニ、感染症など色々な病気について取り扱ってきました。
深刻な感染症やその他の病気に対する治療の進歩が著しくなってきていますが、口腔疾患、特に歯周炎や歯周病はワンちゃんや猫ちゃんの健康を脅かす最も大きな問題となってます。
デンタルケアを適切に行わないと、多くのペットが3歳までに口腔疾患の兆候を示すようになります。
今回の記事ではデンタルケアの重要性とその方法について解説していきたいと思います。
適切なケアを行って、ワンちゃんや猫ちゃんが生涯を通じて健康な歯と歯茎を保てるようにしましょう。
犬のデンタルケアについて
犬を守るのはあなたです
愛するワンちゃんとスキンシップをしている時に、ワンちゃんの口のニオイが気になったことはありませんか?
「あれ?お口くさ~い?」
これはもしかすると大変な病気につながる、ワンちゃんからのSOSかもしれません。
まずはワンちゃんのお口のチェックをしてみてください!
- 口臭がヒドイ
- よだれが大量に出ている
- 歯の色が茶色っぽい
- 歯石が付いてる
- 歯茎がはれている
どれかひとつでも当てはまっていたとしたら要注意です。
もうすでに歯の病気にかかっているかもしれません!
ワンちゃんを守れるのは飼い主さんであるあなただけです。
いつもワンちゃんのことを気にしてあげてください。
犬の歯周病の正体とは?
■犬は人より歯周病になりやすい
人の口内は酸性で虫歯の原因菌が繁殖しやすいのに対し、犬の口内はアルカリ性で歯周病の原因菌が繁殖しやすいといわれています。
症状が進むと最終的には歯が抜け落ちたり、全身の内臓に悪影響を与える場合もある、怖い病気です。
■3歳以上の犬の約80%がかかる病気
歯周病は、歯肉炎や歯周炎、歯肉過形成症などの総称です。
歯垢についた細菌によって歯を支えている歯周組織が炎症を起こし、破壊されて歯が溶けてしまう病気です。
■歯周病の原因は、歯石です!
歯石は、歯垢に唾液中のカルシウムなどが加わって石灰化したもの。
歯石があるとその上にさらに歯垢が付きやすくなり、どんどん歯石が厚くなっていきます。
歯石がたまると、歯肉に炎症が起こり、歯周病となります。
■たったの3~5日で、歯石に変わるのです
歯垢が歯石へと変化する期間は、人間の場合は約25日と言われてますが、犬の場合約3~5日で歯石に変わってしまいます。
犬のほうが人間よりもずっと短い期間で歯石になってしまうのです。だから、歯石になる前にしっかりケアする必要があるのです。
犬のハミガキのやり方とコツ
3歳以上の犬の約8割は歯周病で、歯磨きが好きな犬はわずか2割だと言われています。
ワンちゃんのデンタルケアはやはり歯磨きが効果がありますが、歯磨きが苦手なワンちゃんが多いのも事実です。
歯磨きがどうしても出来ないというワンちゃんには、飲むだけ、なめるだけといったデンタルケアジェルやデンタルケアリキッド・スプレーといった商品もありますので慌てずに。
ワンちゃんが歯磨きに慣れるまで、我慢強く付き合っていくことが大切です。
初めてワンちゃんのハミガキに挑戦するときは以下のことに注意しましょう。
1 口をさわることからスタートしよう
ワンちゃんがリラックスしている時に、そっと口をさわってみましょう。
そして、さわらせてくれたご褒美に好物の食べ物を与えます。
この段階では口を触られたら、いいことがあると覚えてもらうことが大切です!
2 デンタルシートやガーゼで歯を拭こう
口をさわられることに慣れてきたら、デンタルシートやガーゼなどでワンちゃんの歯の側面をなでてみましょう。
嫌がらずにさせてくれたら、褒めてご褒美に好物を与えてあげましょう。
慣れてきたら口を閉じたまま、今度は上の歯の外側を拭いていきましょう。
3 口を開いて、歯の内側もチャレンジ!
歯の外側を拭かれることに慣れてきたら、上あごの犬歯の後ろ側の歯のない部分に、人差し指と親指を入れて、犬の頬の皮膚ごと巻き込むようにすると口が開きます。
そして下の歯の外側や上下の歯の内側も拭いていきましょう。ご褒美もあげてくださいね。
4 おいしい味をつけて、歯ブラシ磨きに挑戦!
歯の裏側まで触れるようになってから、初めて歯ブラシに挑戦しましょう。
まずは歯ブラシに愛犬の好きな缶詰の汁やおいしい歯磨きペーストなどをつけてヘッドを口に近づけ舐めさせましょう。
そして徐々に歯ブラシを口の中に入れ、閉口での外側から磨くことにトライし、できるようになってから開口して磨きましょう。
猫のデンタルケアについて
猫も人間と同じように歯のケアを怠ると、歯周病になってしまうことがあります。
歯周病は猫ちゃんの食生活に支障をきたし健康にも害をおよぼすので、正しいケアの仕方を知っておくことが大切です。
そもそも猫にハミガキは必要? 歯周病は防げるのか?
結論から言うと、猫ちゃんも歯磨きをしたほうがよいです。
野生のネコ科動物は肉食のため、歯のトラブルが少ないと言われています。
それは肉を引きちぎることで歯の表面の汚れが取れることに加え、あまり噛まずに飲み込むような食事スタイルのため、肉片が口の中に残りにくいからです。
しかし、ペットの猫ちゃんの場合は、主食がキャットフードという場合がほとんどです。
細かく柔らかくなりやすいペットフードは、肉に比べて食べカスが残りやすいので、放置すると歯垢や歯石となって歯肉炎や歯周炎などのいわゆる「歯周病」の原因になります。
定期的に歯磨きをして歯垢を取り除くことが、歯周病予防には一番なのです。
猫は虫歯にならないってホント?
本当です。結論からいうと、猫はいわゆる「虫歯」にはなりません。人の虫歯は口の中の細菌が作り出した酸によって歯が溶けることで起こります。
虫歯を作る細菌を総称して「虫歯菌」と言いますが、中でも代表的なのがミュータンス菌です。
猫が虫歯にならない理由は諸説ありますが、そのひとつとして人と猫では口腔内のpHが異なりこうした虫歯菌が生息しにくいのです
人の口腔内は弱酸性ですが猫は弱アルカリ性のため、前述したミュータンス菌が酸性の環境を好むので増殖しにくいと考えられているのです。
猫は人のような虫歯にはなりません。しかし、虫歯にならないからといって、歯の病気がまったくないわけではありません。
猫の歯の病気で最も多いのは「歯周病」で、あらゆる病気の原因となりうるので歯磨きなどのデンタルケアがとても重要なのです。
猫の歯磨きのやり方とコツ
ワンちゃんと同じく、いきなり歯ブラシで磨くのは難しいので、少しずつ時間をかけて慣らすことが大切です。
コツは無理せず、猫が嫌がらないように気をつけてあげることです。
歯ブラシの使い方としては、歯の根元部分に対しておよそ45度の角度で当て、小刻みに揺らすようにして磨きましょう。
歯ブラシが歯肉に当たって傷つけてしまうこともあるので、力を入れすぎないように十分注意してください。
奥歯を磨いてあげる時は、猫の頭を上から手で軽く掴み、上唇を親指で持ち上げ、歯を露出させてあげると磨きやすいです。
奥歯は嫌がる場合も多いので、それが難しいようなら口の端から歯ブラシを入れ、閉じたままの状態で構わないので磨いてみてください。
奥歯は形が複雑で、特に歯石が付きやすい場所なので重点的に磨いてあげましょう。
猫ちゃんがハミガキを嫌がっているのに無理やり行うのは、かえってハミガキ嫌いを助長してしまいます。
まずは口の周りを触られることに慣らすことからはじめて、慣れてきたら歯に触る、歯を触らせてくれるようになったら歯ブラシを使う…など、焦らず段階を追って進めましょう。
猫の歯磨き代用品
いきなり歯ブラシと歯磨き粉を使って磨くのはやっぱりハードルが高い、と感じている方も多いはず。
そんなときは、もう少し簡単に使用できそうな代用品から始めてみるのも手です。
猫ちゃんのハミガキ代用品になるデンタルケアの色々な商品があります。
■綿棒
柔らかい綿棒は歯肉への刺激も少なく、歯垢を取ることもできる優れもの。奥歯にも届きやすい形状なので、歯磨き初心者さんにはぴったりです。
綿棒の先に歯磨き粉や歯磨き剤をつけて、歯の根元の歯垢がたまりやすいところを磨いてあげてください。
ハミガキの際は、猫が綿棒の先にかじりついて綿を誤飲しないよう気をつけてください。
■猫用歯磨きシート
指に巻いて使うシートタイプの歯磨きアイテムです。歯磨き剤がすでに染み込ませてあるものが主流なのでとても便利です。
歯ブラシと違い指先で直接歯や歯肉に触れることができるので、力加減のコントロールがしやすいかもしれません。
ただ、指を噛まれないように気をつけてください。
■猫用の歯磨きガム
おそらくもっとも簡単、かつ猫も喜ぶであろうデンタルケア法がこれです。
しっかり噛むことで歯垢を除去するよう素材や形状に工夫がこらされた、さまざまなデンタルケアトリーツが市販されています。
毎日のおやつに取り入れてみるといいかもしれません。
猫の歯磨きは1日1回の頻度で行うことが望ましいとされています。難しい場合でも3日に1回は歯磨きをして歯垢を落とし、歯石ができるのを防ぎましょう。
また、定期的に獣医さんから歯のチェックを受けて、歯磨きの方法が正しいか、磨けていない箇所がないか、確認するようにすることも予防方法のひとつです。
参照:ユニ・チャーム ペット
ペットくすりのデンタルケア商品
ペットくすりでは、ペットの歯磨きやデンタルケアに必要な商品を各種取り扱っております。
犬用・猫用のデンタルフレッシュは、飲み水に垂らすだけで簡単に使用できます。
デンタルフレッシュ猫用237ml
1999年にアメリカで世界初の液体歯磨きとして登場した、猫用のオーラルケア商品で、愛猫の飲料水に滴下するお手軽アイテムです。
猫が本製品が入ったお水を飲めば飲むほど、その度に歯磨きをしていることになり、気になる口臭や、一度付着したら麻酔して除去しなければいけない歯石の蓄積も防ぐことができます。
ブレスレス・トゥースペイストチュアブル小・中型犬用
犬用の歯をケアするガムです。本商品を噛むことにより、「歯石」「歯垢」「プラーク」を予防します。飼い主の方もストレスなく歯のお手入れをすることが可能です!天然成分配合で、シナモン、バニラ、クローブなどの香りがほのかに広がり、ペットの口臭を予防します。
デンタクロルオーラルリンス
デンタクロルオーラルリンスは、殺菌効果のある犬猫用のオーラルリンス(洗口剤)です。犬や猫のお口のにおいを防ぎ、日々の健康維持をアシストします。獣医師のすすめに従い、1日1回、使用しましょう。
デンタルフレッシュ犬用503ml
毎日飲んでいる飲み水に加えるだけで、口臭や歯石付着を予防できる、世界で最初に発売されたアメリカで大人気の液体デンタルケア商品です。
歯磨きを毎日するのは非常に困難なことですが、本製品を混ぜたお水を飲めば、口臭の原因菌の増殖を抑え、プラーク(歯垢)の形成や歯石の付着を防ぎ、健康な歯を維持してくれます。
ブレスレス・プラークザッパー小・中型犬&猫用
口内環境をサポートし、おうちで歯垢・歯石・口臭をコントロールします。無色透明で無味無臭、ペットの嗜好に影響しません。犬・猫どちらにもお使いいただけます。
以上、ペットくすりマスターがペットの歯磨きやデンタルケアに必要なススメの商品をご紹介させていただきました。
ワンちゃんや猫ちゃんが病気にならないようにいつもデンタルケアを心がけてあげたいですね。
その他、ペットの歯磨きやデンタルケアの商品についてはコチラからご覧ください。
ペットくすりでのお得なデンタルケア商品の購入方法
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詳しくは商品箇所をご参照下さい。
※ご利用期間:有効期限無期限
※他のクーポンコードとの併用はできません。
また、以下の記事を参照頂いて、デンタルケア商品をお得に入手してみてください。
ワンちゃんや猫ちゃんが病気にならないようにいつもデンタルケアを心掛けて楽しいペットライフをお送りください!
まとめ
- 犬は人よりも歯周病になりやすく、また歯周病は感染症など様々な疾患の原因になりうるので犬の正しいハミガキの方法やデンタルケアを心掛けることが大切
- 猫も歯周病になってしまうことがあり、歯周病は猫の健康にも害をおよぼすので、正しいデンタルケアの仕方を知っておくことが重要
- ペットくすりではデンタルケア商品関連のお薬を多く取り扱っているので上手に利用しよう
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